- こきゅう
- I
こきゅう【呼吸】(1)息を吸ったり吐いたりすること。
「きれいな空気を~する」「~を整える」
(2)動作の間(マ)の取り方など, 物事を巧みに行う要領。 こつ。「スタートの~をつかむ」「ひと~置く」
(3)共同で作業をする者どうしの, 互いの調和。「二人の~がぴったりと合う」
(4)(ア)生物が, 外界から酸素を取り入れて二酸化炭素を排出すること。 外呼吸。 また, そのために行う筋肉の運動。 (イ)細胞が, 取り入れた酸素によって有機物を分解してエネルギーを獲得する過程。 酸素呼吸。 細胞呼吸。 内呼吸。 (ウ)生物が無酸素状態で有機物を分解してエネルギーを獲得する過程。 解糖・発酵など。 無気呼吸。~を合わ・す相手と調子を合わせる。~を呑(ノ)み込・む物事をうまく行うための微妙な調子を会得する。~を計・る適当な時機をみはからう。IIこきゅう【孤笈】一人で笈(オイ)を負って遠く学びに行くこと。 遊学すること。III「~万里僅に此土に遊学するに過ぎず/佳人之奇遇(散士)」
こきゅう【故宮】もとの宮殿。 古い宮殿。IV「越の国へ帰て, 住み来し~を見給へば/太平記 4」
こきゅう【故旧】(1)古くからの知り合い。 古いなじみ。 旧知。「~忘れ得べき」「~に聞く所に拠れば/伊沢蘭軒(鴎外)」
(2)昔のこと。 [日葡]Vこきゅう【狐裘】〔「裘」は皮衣(カワゴロモ)の意〕狐の腋(ワキ)の下の白毛皮でつくった衣服。 古来貴人の朝服に用いられて珍重された。VIこきゅう【胡弓・鼓弓】日本の擦弦楽器。 三味線を小さくした形で, 馬尾の弓で擦奏する。 三弦と四弦の二種があり, 独奏のほか三味線や箏(コト)との合奏に用いる。 中国や朝鮮の同類の楽器をさしていうこともある。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.